2017年5月16日火曜日

面白くもない話

 連休中に東京都内で電車に乗る機会があり、今回は西武新宿線とJR山手線と京王線の3つを使いました。それぞれ特徴があり、鉄道好きな人が語るとそれだけですごく長い話になりそうですが、京王線に着目して話を進めます。終点の新宿方面に初台駅や幡ヶ谷駅から向かうのはすごく歩くだけで特に迷うことはないのですが、逆に新宿から初台駅や幡ヶ谷駅に向かうには京王線のホームではなく並行した京王新線に乗らなくてはなりません(上の京王線路線図右側を参考にしてください)。もうすでに何度も知り合いと行ったり来たりしていたし、その事実は教えてもらっていたのですが、今回初めて一人で行ってみると「ああやっぱり自分一人でやってみないと分からないものだなあ」という感覚がありました。京王線と京王新線のホームは京王新線が新しくできたからでしょうか、思った以上に離れているのです。しかもJR新宿駅からの道筋は多数あり、JRの改札を出ないまま京王新線の改札に入ろうとすることもできるようですし(一度改札を出ないと入れません?)。見回すといろいろヒントが書いてありますが、すんなりはいかない様子でした。
 ここで、この話について読んでいる皆さんはどう思いましたか?実際同じことしたことがない人は面白くもない上にピンとこない話なのではないでしょうか。書いてあることはわかるが、同じことをしてみないとどうもよくわからない。そういうことが数学などの問題を解くときにも表れてくるのではないかと思います。大きな流れとそれをつなぐ詳細なことがあり、特にこの詳細なことはその人それぞれであり一概に説明するのが難しいこと。
 私は志向館の授業で化学・数学・生物などをしています。問題が解けない原因というのを考え、その改善策をなるべく相手に伝えることが大事だと思っていますが、なかなか容易ではありません。そこで先ほどの電車の話が出てきます。スポーツなどのように技術的にできないということではなく、出来ておかしくはないのにできないことを体験しながら考えてみるのです。以上、面白くもない話でした。

徳野