2015年6月10日水曜日

和歌への想い

こんにちは。志向館 国語担当のです。

南のほうから順々に 入梅 し始めました。
じめじめとして、それでいて気温が上がっていくため、
不快に感じる方も多いと思います(私もその一人です)。

しかし、季節の訪れを体感できることは非常にありがたいことであると思います。

去年の今頃はこうだったなぁ・・・、もうこんな季節なんだなぁ・・・、と
季節一つ一つに感慨深いものを感じることができます。

ただ通り過ぎていくだけの季節、目に見えない季節を
雲や雨、花々で感じることができる、素晴らしいと思いませんか。

古の人々が情趣にまつわる想いを 『和歌』 に詠んだのも分かる気がします。

まさしく目に見えない通り過ぎる情景や景色を後世に残しています。

さて、和歌といえば、彩りを加速させる、様々な修辞法が存在します。
その中でも私が好いているのが、【枕詞】です。

その多くが自分自身の意味を消し去り、ある特定の言葉を導くためにのみ存在しています。
たとえば、「あらたまの」という枕詞からは、「春・年・月・日」が導かれます。
※かかる理由は未詳

日本人は出すぎたまねをしない、それを体現しているように思います。

来週の予備校の確認テストは、枕詞から出題します。
あまり面白くない内容ですが、その奥ゆかしさが少しでも
伝わってくれて、古文問題(特に歌物語)を解くことにつながってくれたら、
と思っております。


最後になりますが、本日6月10日は志向館代表 三木先生の誕生日です。
この場をお借りしてハッピーバースデーをお伝え申し上げます。

                                         森洋紀

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